ダイニング(子ども部屋)


© 上田 宏


© 上田 宏

子ども部屋は、「コンセプト3-3 内的環境変化への対応」でも挙げていたとおり。この家を最低50年使うとして※ そのライフサイクルで必要なのは10年程度なので、はじめから個室が必要になったら区切り、不要になったらまた戻せるようにしようと考えていた。

そこで9畳のスペースを4.5畳づつ区切れるように、窓、コンセントを対称に配置。天井の照明も9畳の中を2系統に分け、3路スイッチをそれぞれに配置した。

間取り的にはキッチンの横に配置。こども部屋が不要の期間はダイニングとして使うので、シーリングライトを取り付けれるようにした。


© 上田 宏

床:     クリ無垢フローリング
ダウンライト:Panasonic 傾斜天井用ダウンライトLED
スイッチ:  神保NK
南側窓:   YKKAP APW431 大開口スライディング
北側窓:   YKKAP APW430 ツーアクション
コンセント: 神保NK+大和電器USB

※平均寿命まで50年近くあるし、この先軽井沢から離れても、別荘として使うつもりでいる。
 

ルンバの部屋

玄関からLDKに向かう廊下の途中に、ルンバの部屋を作った。
ルンバの効用については、ここで書くまでもない。物をあまり持たない僕ら夫婦にはぴたりと向いていて、家を建てる5年以上前から便利に使っていた。

開口はw: 400mm, h: 200mmと大きめ。もう少し目立たなくても正常に動作することは確認済みだが、ルンバの進化を考えるとゴミをためる部分が大きいバージョンも今後発売されると思う。

横から見たところ。寝室の収納下部を使用している。最終的にはドックでルンバ自体を掃除するようになるだろうから、拡張できるよう納まりを工夫した。

開口部:  ヒバ
床:    シナ合板
コンセント:神保NK
蓋:    タモ集成材

 

追記:その後こうなった。

 

玄関


© 上田 宏

玄関

玄関を入って正面に中庭が見える。
玄関から中庭に出れるようAPW430にしたけれど、FIXのほうが見た目はかっこよかったかもしれない。

玄関ドアは高性能窓のアキフフェーンスターで知られるウッドテック秋富にて造作。ガラスはもちろんLOW-Eトリプルを使用しており、非常に重い。金具をつけてもやっぱり年長さんにならないと空けられないくらい重い。
そして気密性能は造作なので、実績のあるガデリウスと比較すると確実に落ちる印象。

インターフォン連動電子錠の構成も考えたけど、金額が2桁万円になってしまい、しかも拡張性もない。そこでSesami miniを取付しリモートコントロール可能にしている。

玄関の内外は人感センサー付き照明。

玄関ドア: 建具造作(ヒバ、Low-Eトリプル)
床:    モルタル刷毛引き(断熱区画内)

 

廊下

工事の様子を見ていたら、わざと天井を下げてトンネルのようにしていた。建築家さんに確認したわけではないけれど、暗さがあるから明るさが引き立つのと一緒で、この狭い廊下を通るからLDKの空間が引き立つのではないかと思う。
優れた建築家と一緒にプロジェクトをするときは、「天井を2.4m以上」だとか「神谷のフルハイトドアを使いたい」といった具体的な注文はしなくていいし、するだけプロジェクトを混乱させると思う。

僕らが提示するのは、何を目指しどう暮らしたいかだけで十分なのだ。

廊下も人感センサー付き照明。

床:    クリ無垢材
巾木:   ヒバ
 

セキュリティドア

ゲストが和室に宿泊した際の動線分離の為、ドアを埋込している。鍵は玄関とマスターを同じにした。
このドアがあれば僕らが不在でも、ゲストは玄関から和室、トイレやお風呂、洗濯機を使用することが可能になる。

離れを作ろうかというアイデアもあったけど、商売で旅館をするわけではなく、あくまでたまに使うだけなので安い水回りを2つ作りより、1つのお風呂に費用をかけた方が満足感はあると思う。

セキュリティドア;建具造作
 ・両面和紙張り
 ・グラスウール充填
 ・ケースハンドル
 ・面付シリンダー錠