住宅ブログの例にもれず、配線器具について触れる。
NK SERIE
建築家住宅といえば、神保電機のNK SERIE。ガイドランプ(緑色の表示灯)やチェックランプ(黄色の通電表示灯)のない、シンプルなもの。
僕ら夫婦は絶対にNKを使いたいというこだわりはなく、丸っこいのは嫌だな程度だった。コストダウンの案として同じ神保のニューマイルドビー+NKプレートの組合せも検討したけれど、結局減額しきれず予算自体を増やしたどさくさでNK SERIEが生き残った。
実際に使ってみると色、形、と言った見た目だけでなく、その肌ざわり、操作したときの感触全てが美しい。歯切れのよいスイッチの入切で癒される、大袈裟に言うといい工具を使ってDIYしたときの気持ちよさに通ずるものがある。
車好きのガレージにはスポーツカーが収まるように、建築をよく知る人々に選ばれるのも無理はないだろう。
2連の2:1のバランスが良く、どう並べても違和感がない。通常1つの照明を1箇所で操作する片切スイッチは、その操作部分に黒い凸がつく。NK SERIEは片切の設定がなく、すべて3路なのもシンプルで良い。(片切で使用する場合も同じスイッチを使う)
設置位置
以前住んでいた家は、暗くなると子どもがトイレに行ったり洗面に行くたびに大人が呼ばれて電気をつける、消す必要がありわずらわしさを感じていた。そのためある程度身の回りのことが大人の手を借りずともできるよう、人感センサー付き照明をリクエストしてあった。
念のため設計中にスイッチの設置位置を確認すると、建築家Sさんは基本的に取付高さをプレートのセンターで850mmにしているという。
一般的な住宅の1100-1200mm と比較するとかなり低いが、Sさんの言葉を借りれば低いと視界に入りにくくすっきりした感じがするとのことで、言われてみると高級ホテルなどは低い位置にスイッチをつけている。
当然バリアフリーの意味でも有効だろうと思う。
人感センサー以外の部分も子どもが自分で操作できるのは住み心地の良さになっている。