基礎

基礎工事は4月末から梅雨前の5月末までに行った。
地鎮祭の時に比べて、緑が青々としてきておりこの時期に現場を見に行くのは楽しかった。

追分基礎工事

先日、基礎は調べても調べてもどうすべきかよくわからないと家を建てる知人から相談を受けた。
結局ネットに転がっている情報では、何が正しく何が間違っているのかがわからないとのこと。

適切な基礎とは何か、判断するにはコンクリートとは何か、測量の知識、土木の知識が必要になるんだけど、そんなことを初めて家を建てる人ができようもない。
だから家づくりを任せた人を信頼してお願いするのが精神衛生的にもいいと思う。

追分基礎 アンカーボルト

施主側から見ると基礎が狂っていると、木工事でカバーできないという不安があるし、工程の最初だから神経質になる
一方で施工側としては正当な理由で重大な内容だけならともかく、まちまちな粒度で何も問題ない部分までワーワー言われてしまうと嫌になってしまう。

事前にチェックリストをもらいレビューするといい、どんなレベルで施工しているかわかる。
工事着手前に言いたいことは全て言っておいた方がいい、施工中に後出しじゃんけんでいろいろ言われても困るので。
そのうえで施工中は施主として以下の点をみていた。

・転圧をしっかりしているか。将来沈下したらいやだからね。
・防湿フィルムに破れがないか確認、なかった。フィルムの重ねしろも多めだった。現場監督と話していたら、一晩たてば水滴がすごく、もし乾いていれば破れているといっていた。
・かぶり圧の確認。これは基本中の基本だから大丈夫ですが、かぶり圧とりすぎ=無筋コンクリートなのでそれも気を付けてみましょう。

材料
うちの基礎は設計基準強度24N/mm2 スランプ15cm と、少しいいかなくらいで一般的な材料となった。
はじめは30N/mm、スランプ12cmとかっていうのも考えたんだけど、(材料のコストアップはそれほどびっくりするものではない)木造だし、いいスペックでも施工しにくくなってしまって結果出来上がりの品質が落ちるようではいけないということで、普段使わないものを避けなれたもので丁寧な仕事をする方を選んだ。

ただ我が家の場合は通常エンタープライズ向けに止水、躯体防水で使用される「けい酸塩系表面含浸材」を塗布している。
コンクリート劣化の原因を考えていくとたどり着く方もいると思うけど、僕の場合は自分の会社が扱っていて、CS-21というものを基礎外周と水平面に2回塗布した。
表面に塗布し、含浸させると空隙内で無機の固化物が生成され、空隙の充填が図られる。

養生、型枠ばらし
数日間養生をし、試筐体で強度を測定したあとで型枠をばらす。
住宅の場合、早いところだと5N/mm2 以上の呼び強度目安で脱枠することもあるとのこと。型枠も他の現場で使えるから、早く外したいんだろう。
今回は時期がよかったこともあるのか、3日後には18N/mm2 の強度がでていたが、はやく脱枠することなく、また外した後も木工事までは相当の期間を置いた。

型枠を外した日は、気持ちをおさえきれずドローンをもって見に行った。
コンクリートの表面は、安藤忠雄作品のような美しさはなかったけれど、ひび割れもジャンカもなく一般的にはきれいな基礎だと思う。

基礎内断熱か外断熱か?
我が家は建築士さん、施工会社が普段慣れている内断熱施工にした。
よく言われるシロアリリスク、基礎下スタイロフォーム敷き込みなどは沈下も心配だったし。
だけど全国のパッシブハウス、エコハウスを訪ね温熱環境を体感し、施工者とも話をするとやはり基礎外断熱でコンクリートの熱容量を内側に入れることは、消費エネルギー低減の観点からメリットが大きい。
もしつぎ家を建てることがあるとしたら、基礎外断熱を型枠同時打ち込みでやりたいと思う。

次回はいよいよ木工事~上棟です。

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